中小企業経営入門/損益計算書の見方

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【損益計算書とは?】
 損益計算書とは何でしょうか?損益計算書とは会社の利益(または損失)がどうような過程により、どの程度になったのかを現しています。

【それぞれの利益について】
 損益計算書には様々な利益の名称が出てきます。ここではそれぞれの利益についてご説明します。
  • 売上総利益:いわゆる粗利。業種によって利益率は大きく変わる。
  • 営業利益:会社が本業でどれだけ儲けたかを現わす
  • 経常利益:営業利益から支払利息などの金融費用を控除したもの。会社の収益性は主にここで見る
  • 税引前当期純利益:経常利益に臨時損益、前期修正損益などの特殊な損益を加味した利益
  • 当期純利益:税引前当期純利益から税金を控除した当期の最終的な利益

【変動費と固定費】
 損益計算書の形式は、売上が100で、それに対してコストが80かかったので20の利益が出たというながれになっています。売上が変わらなくてもコストが10減少すれば利益は10増えます。つまり、損益計算書を見る場合には売上高とコストのバランスを見ることが重要になります

 コストには変動費と固定費があります。変動費とは売上に伴ない発生するコストで例えば売上原価、荷造運賃などがあります。それに対して固定費とは売上が0でも発生するコストで、例えば地代家賃、給与手当などがあります。

【変動費を見る】
 変動費は売上に対する割合を見ます。前期と前々期の決算書をご用意ください。販売業の場合には売上原価を売上高で割ってみてください。また製造業の場合には製造原価報告書の材料費と外注費の合計額を売上高で割ってみてください。(製造業の場合、前期と前々期の製品在庫の数値が大きく異なる場合には別の計算が必要になります。)前期と前々期を比較してどちらの方が数値が低いですか?低い方が効率的に売上を上げていて収益性が高いということになります。他の変動費についても計算してみましょう。

【固定費を見る】
 固定費は年度ごとに金額を比較して、その増減を見ます。前期の給与手当と前々期の給与手当を比較して、どちらの方が額が大きいですか?もし前期の方が額が大きければその原因は何でしょうか?その原因が納得できるものであればそれで良し、納得できなければ何か問題があるのかもしれません。
 例えば売上高の増加により業務量が増え、残業代が増えている場合などは問題は特にありませんが、毎年昇給をしていることにより年々増加しているようでしたら、社員の平均年齢を確認してください。平均年齢が若いようでしたらこの先も給与手当の額は増え続けるおそれがあります。


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