中小企業経営入門/決算書の役割

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【決算書は何のためにある?】
 会社は何のために決算書を作るのでしょうか?法人税の申告をするため、銀行に提出するため、など様々な答えがありますが、これらの答えに共通することは決算書は会社の状況を明らかにして、その内容を誰かしらに報告するためにある、ということです。
 決算書の書式は企業会計原則という法律により定められており、どの会社の決算書も大体同じような書式になっています。そのためポイントさえ知っていれば、会社の事情をよく知らない外部の者でも決算書を分析することにより会社の状況を推測することができるようになっています。
 ということで、経営者の方もポイントが分かれば決算書から自社や他社の様々な情報を読み取ることができます。

【決算書には会社の重要情報がいっぱい】
 決算書はよく会社の1年間の成績表である、と言われます。決算書には1年間の活動の内容がかなり細かく記載され、その結果会社が金持ちになったか、貧乏になったかまで記載されていています。
 また、会社に何か問題がある場合には、それは決算書に何らかのかたちで現れます。経営者がその問題を決算書から読み取ることができれば、その問題が大きくなる前に対処することができ、誰も読み取ることができなければ会社は大きなダメージを被ることになります。

【月次決算とは?】
 決算書を作るのは基本的に年に1回ですが、年に1回しか会社の状況を把握する機会がないと、会社に何か問題が生じた場合に対応が遅れてしまいます。そのため毎月決算を行なうことを月次決算といいます。ただし月次決算を行なっていても、売上と損益しか確認しないでファイルに綴じてしまっていてはあまり月次決算の意味がありません。会社の状況を毎月しっかり把握しましょう。


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